セミナー&フォーラム 三国協力事務局主催「日中韓FTA国際セミナー」の開催(2012年9月19日) 2012.09.19
2012年9月19日、日中韓三国協力事務局(TCS)と韓国対外経済政策研究院(KIEP)は日中韓FTA国際セミナーをソウルにて開催しました。このセミナーは、日中韓FTAに対する一般市民の関心を高める目的で行われました。

蔡旭(チェ・ウク)KIEP院長の開会の辞に引き続き、申鳳吉(シン・ボンキル)三国協力事務局長が祝辞を述べ、三国が困難な状況に直面しているまさにこの時期に三国経済協力の将来の枠組みが議論されることの重要性を強調し、日中韓FTAの交渉開始に対する幅広い支持を訴えました。韓国外交通商部の崔京林(チェ・ギョンリム)FTA交渉代表は基調講演を行い、三国協力事務局が日中韓FTAで重要な役割を担うことに賛同しました。

同セミナー(別添プログラム参照)では、4名の有識者が日中韓FTAに対する日中韓三国の視点及び日中韓FTAの政治・安全保障上の意義について発表しました。引き続き、7名のパネル討論者が日中韓FTAのメリット及び課題について議論しました。参加者は、相互信頼の不足やFTAによって影響を受ける部門(センシティブ部門)の存在など数多くの障害はあろうが、日中韓FTAは域内市場の拡大および生産性の向上、さらには東アジアの政治的安定および将来的な経済統合にもプラスであり、東アジア共同体発展の足がかりになるといった点を強調しました。

また、2012年5月に開かれた日中韓サミットでの合意を受け、三国協力事務局の代表は日中韓FTA交渉の開始をアピールしました。